お値段そのままで容量が大きくなる値上げラッシュのなか、お値段そのままで容量が2倍になる大ニュースを知っていますか?
格安SIMの1社である「日本通信SIM」が、2024年9月30日から、料金そのまま、毎月のデータ量が10ギガから20ギガへ増量しました。
また、サブブランドであるahamo(アハモ)も2024年10月1日から、LINEMO(ラインモ)は2024年11月1日から、料金そのまま、毎月のデータ量が20ギガから30ギガへ増量することを発表しています。
ライバルの多い格安SIMのなかで、お得と言えるのか?
大手キャリアのサブブランドと比べても、容量は充分なのか?
中容量である20GBプランを中心に、格安SIMや大手キャリアのサブブランドと比較して、本当にお得か徹底解説します。
格安SIMとの比較
格安SIMとは
ドコモ、au、ソフトバンクといった大手キャリアの所有する通信設備を利用して、安い値段で消費者向けに通信サービスを提供する会社を、「MVNO」、いわゆる「格安SIM」といいます。
大手キャリアのブランドよりも、昼休みなどの回線混雑時は遅くなりやすいといったデメリットもあり、どちらを選ぶかは人それぞれですが、それでも価格が安いという大きなメリットがあります。
現在多くの格安SIMのサービスが登場していますが、今回は長年安定してサービスを提供している主な3つのブランドを紹介します。主な3つの格安SIMはこちら。
- mineo(マイネオ)・・・2014年からサービスを提供。個性豊かな様々なプランから選べる。
- IIJmio みおふぉん・・・ITサービス大手のIIJが提供。2024年3月末で127万回線の実績。
- 日本通信SIM・・・1996年からMVNOを提供している実績。
格安SIM「20GBプラン」の比較
それでは早速比較してみましょう。
いずれもデータ量20GBで比較しています。
通信会社・ブランド | mineo(マイネオ) | IIJmio みおふぉん | 日本通信SIM |
プラン名 | マイピタ 20GB | ギガプラン 20ギガ | 合理的みんなのプラン |
月額料金(税込) | 2178円 | 2000円 | 1390円 |
データ量 | 20GB | 20GB | 20GB |
国内無料通話 | 別料金 (10分かけ放題 550円) | 別料金 (5分かけ放題 500円) | 5分かけ放題または70分/月無料 |
追加の通話料 | 22円/30秒 | 11円/30秒 | 11円/30秒 |
データ量のくりこし | ○翌月まで可能 | ○翌月まで可能 | × |
通信回線 | ドコモ、au、 ソフトバンク回線を選択可能 | ドコモ、au回線を選択可能 | ドコモ回線 |
- 料金は、20GBに増量した日本通信SIMが1番安いです。
- 通話料も、5分かけ放題または70分の無料通話がついている日本通信SIMが1番お得です。
- データのくりこしは、mineo、IIJmioみおふぉんは可能なのはメリットです。
mineoは他にも、10GBで1958円などのプランもあります。
IIJmioは他にも、10GBで1500円、15GBで1800円などのプランもあります。2024年10月31日までは、最大6か月間 5GBデータ増量中。
日本通信SIMは2024年9月30日からのデータ量増額後の数値です。
通信回線はドコモ、auなど複数回線から選べるのはメリットですが、SIMロック解除した端末であれば、関係なく通信可能です。ただし選べるのであれば、自分の端末に合った回線の方が、通信バンドが最適化されていることも多いのでよいでしょう。
いずれも4Gと5G通信にも対応しています。ドコモ回線で3G通信を使いたい場合は、5G通信オプションをオフにして、3G,4Gのみ対応の設定にする必要があります。2024年9月現在、すでにau、ソフトバンクは3G通信が終了となっていますので関係ありませんね。
大手キャリアのサブブランドとの比較
大手キャリアのサブブランドとは
「大手キャリアのサブブランド」では、ドコモ、au、ソフトバンクといったメインブランドと同じ通信回線を、データ量などを少し抑えた分、安い料金で利用することができます。
メインブランドと比べると、こちらも回線混雑時は遅くなる可能性もありますが、一般的な格安SIMよりは比較的遅くなりにくいと言われています。こちらも価格とのバランスになりますね。
今回は、20GBプラン以上のサブブランドを比較します。
大手キャリアのサブブランド「20GB(以上)プラン」の比較
それでは早速比較してみましょう。
こちらもデータ量20GB(または20GB以上)のプランで比較しています。
ブランド | ahamo (アハモ) | LINEMO (ラインモ) | UQモバイル | povo2.0 (ポボ) | povo2.0 (ポボ) |
プラン名 | ahamoの通常のプラン | ベストプランV | コミコミプラン+ | 「20GB(30日間)」 をトッピング | 「360GB(365日間)」 をトッピング |
月額料金(税込) | 2970円 | 2970円 | 3278円 | 2700円 | 365日で26400円 =1ヶ月2200円 |
データ量 | 30GB | 30GB | 30GB | 20GB | 365日で360GB =1ヶ月30GB |
国内無料通話 | 5分かけ放題 | 5分かけ放題 | 10分かけ放題 | 別料金 (5分かけ放題 550円) | 別料金 (5分かけ放題 550円) |
追加の通話料 | 22円/30秒 | 22円/30秒 | 22円/30秒 | 22円/30秒 | 22円/30秒 |
データ量のくりこし | × | × | ○翌月まで可能 | × | × |
通信回線 | ドコモ回線 | ソフトバンク回線 | au回線 | au回線 | au回線 |
- 毎月のデータ量30GBで比べると、ahamo、LINEMOが最安で、UQモバイルが次に安いです。
- 通話料は、かけ放題がついているahamo、UQモバイル、LINEMOがお得です。
- データのくりこしは、UQモバイルだけ可能です。
- povo2.0は、データトッピングを都度購入する必要があり、買い方が特殊です。360GB(365日間)だと購入時は高額ですが、1年間使用し続ければ1ヶ月あたり30GBで比べると、料金は最安です。
ahamoは2024年10月1日~、LINEMOは11月1日~、UQモバイルは11月12日~の数値です。
povo2.0はahamoは2024年10月1日~、LINEMOは11月1日~、UQモバイルは11月12日~の数値です。
UQモバイルのコミコミプラン+はキャンペーンで+3GB(=33GB)になりますが、終了日未定のキャンペーンなので含めていません。
ワイモバイルは20GBで4015円と、ひと段階くらい高かったので入れていません。。
まとめ
お値段そのままで容量アップとなった日本通信SIMや、ahamoなど、格安SIMや大手キャリアのサブブランドを徹底解説しました。
- 増量されて20GBで1390円となった日本通信SIMが、他の格安SIMと比べても圧倒的な安さでした。
- 他の格安SIMであるmineo、IIJmio みおふぉんは、20GBで2000円前後の高コスパでした。
- サブブランドのなかでは、ahamoとLINEMOが30GBで2970円と、格安SIMと同レベルの高コスパでした。
- povo2.0は買い方が特殊ですが、1年間使用し続ければ1ヶ月あたり30GBで2200円で最安した。
増量された日本通信SIMとahamo、LINEMOは、大幅に強力になりましたね。
格安SIMやサブブランドは、どんどん価格競争が起きていて、毎年のように安くなっている印象です。
中容量である20GBプランを中心に、格安SIMや大手キャリアのサブブランドと比較しました。
私は格安SIMも、サブブランドも使ったことがありますが、場所や時間などの回線混雑時に少し遅くなる感じはありますが、それよりも圧倒的に価格が安いので、納得して使っています。
毎月の大きな出費である携帯料金を、自分に合ったプランで少しでも節約して過ごしたいですね。
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