三井住友銀行から、銀行・クレジットカードを連携させた新しい総合金融サービスOliveがリリースされました。
Oliveのカードはクレジットカードとして利用できますが、還元率の高いお得なカードなのか?
どのような特典があるのか?三井住友カードとは何が違うのか?
Oliveのクレジットカードを徹底解説します。
年会費
年会費は、カードの種類によって変わります。これは三井住友カードと同じですね。
カードの種類 | 年会費 |
一般 | 永年無料 |
ゴールド | その他:5,500円税込 年間100万円利用で翌年以降永年無料 |
プラチナプリファード | 33,000円税込 |
還元率
カードの種類と還元率
カードの種類ごとの還元率はこちらです。これは三井住友カードと同じですね。
基本の還元率は0.5%と、低いです。
カードの種類 | 基本の還元率 | 継続特典 |
一般 | 0.5% | なし |
ゴールド | 0.5% | 100万円利用で1万pt |
プラチナプリファード | 1% | 100万円利用ごとに1万pt (最大4万ptまで) |
Vポイントアッププログラム
三井住友カードと比べた、Oliveの優位点はこちらです。
還元率のアップ
対象のコンビニ・飲食店での還元特典が、さらに還元率アップとなります。
特典内容 | Olive | 三井住友カード | 難易度 |
基本還元率 | 0.5% | 0.5% | 〇誰でも対象 |
タッチ決済 | +4.5% (VISAのみ) | +4.5% (VISAまたはMastercard) | 〇誰でも対象 |
家族ポイント | 家族1人につき+1% (最大+5%) | 家族1人につき+1% (最大+5%) | △一人では不可 |
Vポイントアッププログラム① 月1回以上アプリにログイン ※1 | +1% | なし | 〇ログインすれば誰でも+1%可能 |
Vポイントアッププログラム② 選べる特典 ※2 | +1% | なし | △ 対象店舗の利用額によっては他の特典の方がお得 (詳しくはこちらの記事で解説しています) |
Vポイントアッププログラム③ 住宅ローン契約 ※3 | +1% | なし | × ハードル高い |
Vポイントアッププログラム④ SBI証券の利用に応じて ※4 | +0%~2% | なし | 〇 つみたてNISA(投信)を購入・残高30万円以上で+1.5%は可能 |
※2:Oliveアカウントの選べる特典で「Vポイントアッププログラム+1%」を選択。プラチナプリファードの場合は+2%まで選択可能。
※3:三井住友銀行で住宅ローンを契約
※4:SBI証券で、「当月1回以上投信購入で+0.5%」「当月1回以上株式(国内または米国)購入で+0.5%」「当月のNISA/つみたてNISA残高が30万円以上で+1%」合計で最大+2%
Oliveでは、Vポイントアッププログラムによって、三井住友カードよりも対象店舗で最大5%還元率がアップします。
しかし、実際に難易度の高いものを除くと、+2.5%アップ程度が現実的でしょう。
例えば、対象のコンビニ・飲食店での1ヶ月に2万円利用する場合、「2万円×2.5%=500円」お得になります。
対象店舗
対象店舗はこちらです。
三井住友カードHPより
選んだお店でポイント+0.5% (一般・ゴールドのみ)
これは三井住友カードと同じ特典です。
一般・ゴールドカードでは、選んだ3つまでのお店で、還元率が1%へアップします。
例えば、全国チェーンの対象店はこちらです。
三井住友カードHPより
イオンやイトーヨーカドー等の全国チェーンのスーパーは対象外で、家電量販店等の高額の買い物をするお店も対象外です。
私が普段買い物するお店は対象ではないので、個人的にはメリットはありませんでした。
一般・ゴールドカード どちらがお得か?
これは三井住友カードと同じですが、
年会費とゴールドカード限定特典を比較すると、初年度に年間100万円以上利用可能の方は、ゴールドカードで入会した方がお得ですね。
私も初年度年会費無料のキャンペーンで入会し、入会1年目は”修行”することで、翌年以降の年会費無料を獲得しました(笑)
年間利用額 | 入会1年目 | 入会2年目 |
100万円~ | 年会費 -5,500円 年間ボーナス +10,000pt ⇒年会費の元取れる | 以降、年会費無料 |
ポイント還元の詳細「ポイントの使い道」
Oliveでは、三井住友カードと同じく「Vポイント」が貯まります。
1ポイント=1円として、1円単位で、カード請求額に充当できます。(その他ポイントに移行等もできますが、交換レートが下がる場合があります)
1ポイント単位で利用できますので、使い勝手は良いです。
電子マネー・QRコード決済・タッチ決済
電子マネー
三井住友カードと同様ですが、
モバイルSuica、楽天Edy、WAONといった電子マネーへのチャージは、ポイント対象外です。
電子マネーへのチャージ用に、別のクレジットカードを用意した方がよいですね。
なおゴールドカードの「年間100万円利用で年会費無料」のカウントは、「Google PayでのモバイルSuicaチャージは対象」ですが、「Apple PayでのモバイルSuicaチャージは対象外」「EdyやWAONは対象外」です。
QRコード決済
QRコード決済であるPayPayも、特に対象外とはアナウンスされていませんので、ポイント加算対象となるでしょう。
※2025年1月以降、PayPayでは「PayPayカード」以外のクレジットカードは利用不可になります。
タッチ決済
クレジットカードのタッチ決済は、VISAのタッチ決済をコンビニ等で利用できます。
デザイン・国際ブランド
デザイン
カードの種類によって、デザインが異なります。
カード番号はナンバーレスで、専用のアプリから番号を確認するタイプで、カード番号が見られる心配はありません。
一般カードはこちらの3種類です。
プリズムグレー、パステルグリーン2種類は、Olive専用カラーです。
ゴールドカードはこちらの2種類です。
ゴールドグレーは、Olive専用カラーです。
プラチナプリファードはこちらの2種類です。
三井住友カードHPより
国際ブランド
三井住友カードはVISAとMastercardの2種類から選べましたが、
Oliveの国際ブランドは、VISAのみです。
保険
海外旅行保険
三井住友カードと同様ですが、
Oliveには海外旅行保険が付帯しています。
利用条件はカードの種類によらず、「利用付帯 (カードで旅行代金を支払った場合のみ保険適用)」です。
保険を適用するためには、旅行のパッケージツアー代、航空券、電車等の交通費を、Oliveで支払う必要があります。
保険金額はこちら。
保険の種類・金額 | 一般 | ゴールド | プラチナプリファード |
傷害による死亡・後遺障害 | 最高2,000万円 | 最高2,000万円 | 最高5,000万円 |
疾病治療費用(病気の治療) | 最高50万円 | 最高100万円 | 最高300万円 |
傷害治療費用(ケガの治療) | 最高50万円 | 最高100万円 | 最高300万円 |
賠償責任 | 最高2,000万円 | 最高2,500万円 | 最高5,000万円 |
救援者費用 | 最高100万円 | 最高150万円 | 最高500万円 |
携行品損害(免責3千円) | 最高15万円 | 最高20万円 | 最高50万円 |
利用機会の多い、病気・ケガの保険金額は、条件次第で年会費無料になるゴールドで100万円と、年会費無料カードの中では普通の水準です。
空港ラウンジ (ゴールド・プラチナプリファード限定特典)
三井住友カードと同様ですが、
ゴールド・プラチナプリファードの利用者本人であれば、国内の空港ラウンジ等が利用できます。
- 国内34空港の空港ラウンジ
- ハワイの「ダニエル・K・イノウエ国際空港ラウンジ」
引落口座
三井住友カードと比べた、Oliveの注意点として、引落口座は三井住友銀行のみとなります。
三井住友銀行はこちらの記事で解説しています(別ウィンドウで開きます)
まとめ
三井住友銀行からリリースされた、Oliveのクレジットカードについて徹底解説しました。
基本的な特典は三井住友カードと同じでしたが、3つの違いがあることが分かりました。
- Oliveでは、三井住友カードよりも対象店舗で最大5%還元率がアップ
- Oliveでは、国際ブランドはVISAのみ
- Oliveでは、引落口座は三井住友銀行のみ
Vポイントアッププログラムの対象店舗であるコンビニ・飲食店での日常利用が多い場合は、Oliveがお得と言えるでしょう。
一方で、Mastercardが発行できないこと、引落口座に制約があることが、Oliveのデメリットでした。
自分のクレジットカードの利用シーンと、金融機関の使い分けを考えて、ベストなクレジットカードを見つけていきたいですね。
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