投資信託の永遠のテーマである、全世界株と米国株、どちらがよいか?
全世界株の人気No.1である”オルカン”と、米国株、そして10年の歴史を持つ外国株式インデックスファンドを徹底比較していきます。
比較対象
通称”オルカン” eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
日本を含む先進国ならびに新興国の株式を対象とする”オルカン”は、全世界株の人気No.1ファンドです。
とことんコストを追求する投資信託であるeMAXIS Slimシリーズから、2018年に誕生しました。他ファンドが信託報酬を値下げするたびに、オルカンでも値下げが行われてきており、圧倒的低コストからSBI証券で人気No.1になっています。
“オルカン”の運用成績である「暴落率」と、1年間の税込信託報酬はこちらです。
- 暴落率:+64.5% (過去3年間) (2023年12月時点)
- 暴落率:+125.7% (過去5年間) (2023年12月時点)
- 信託報酬:0.05775%以内
- SBI証券販売金額ランキング:1位 (2023年12月時点)
基準価格の推移はこちら (SBI証券より)
SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
米国株の中でも、米国の優良企業500社を集めたS&P500指数に連動したファンドです。
米国最大規模の資産運用会社バンガード社のS&P500ETFが投資対象となっています。
このSBI・V・S&P500インデックス・ファンドは、手数料の安さと、米国株への人気から、SBI証券で人気No.3となっています!
- 暴落率:+83.1% (過去3年間)
- 信託報酬:0.0938%程度
- SBI証券販売金額ランキング:3位 (2023年12月時点)
基準価格の推移はこちら (SBI証券より)
ニッセイ外国株式インデックスファンド
ニッセイ外国株式インデックスファンドは、2013年に誕生し、10年以上も支持され続けています。2018年に誕生したオルカンと比べて、2倍以上の歴史に裏付けられた実績がありますね。
そんなニッセイ外国株式インデックスファンドの運用実績はこちら
- 暴落率:+74.3% (過去3年間) (2023年12月時点)
- 暴落率:+220.1% (過去10年間) (2023年12月時点)
- 信託報酬:0.09889%以内
- SBI証券販売金額ランキング:13位 (2023年12月時点)
基準価格の推移はこちら (SBI証券より)
比較結果
3つのファンドを徹底比較した結果はこちら
ファンド名 | 信託報酬 | 暴落率(過去3年間) |
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 0.05775%以内 | +64.5% |
SBI・V・S&P500インデックス・ファンド | 0.0938%程度 | +83.1% |
ニッセイ外国株式インデックスファンド | 0.09889%以内 | +74.3% |
信託報酬については、“オルカン”が圧倒的低コストでした。
運用成績については、SBI・V・S&P500の運用成績が最も良い結果でした。
まとめ
投資信託の永遠のテーマである、全世界株と米国株、どちらがよいか?
米国株よりも分散投資ができるオルカンですが、運用成績としては米国株が1歩リードしていました。米国の経済成長やイノベーションが今後も続くのであれば、米国株の方が有利な局面は続くでしょう。
一方で、今後の国力のバランスが変わる可能性も考慮したいなど、不安や迷いがある方は、「全世界でダメならあきらめがつく」のように精神衛生上もよいのではないでしょうか。
いずれにしても、投資初心者や迷っている方には、圧倒的低コストである「“オルカン” eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」をオススメします。
ちなみに…
オルカンの対象国の内訳をみると、実は62%が米国株なんです。
つまりオルカンのうち6割は米国の成長を取り込んでいることも、オルカンの強さの理由なんですねぇ。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)目論見書より
コメント