2024年から始まる新NISAでは、「つみたて投資枠」に加えて「成長投資枠」が用意されています。新NISAについて詳しくはこちら。
つみたてに加えて、成長投資枠として株式購入デビューを考えている方も多いのではないでしょうか?
今回は【株のキホン】として、株式投資のスタイルを解説します。
株式投資の種類
儲け方のタイプ ~キャピタルゲイン・インカムゲイン~
まず、株式投資での「儲け方」には、2つのタイプがあります。
- 値上がり分の利益(=キャピタルゲイン)を狙うタイプ
- 定期的な収益(=インカムゲイン)を狙うタイプ
聞きなれない「〇〇ゲイン」が出てきましたが、図でイメージしてみましょう。
「儲け方」のタイプ別では、買うべき株はこちらの通りとなります。
「儲け方」のタイプ | 買うべき株の 株価の上昇率 | 買うべき株の 配当金 |
値上がり分の利益 =キャピタルゲイン | 株価の上昇率大 ⇒主に成長中の企業が多い =「グロース株」という | 株価は問わない |
定期的な収益 =インカムゲイン | 上昇率は問わない | 配当金大 ⇒主に成熟企業が多い =「高配当株」という |
注意点ですが、世の中にある株はこの2種類にはっきり分かれているわけではなく、
「株価の上昇率も高く」「配当金も高い」株も存在しますし、
逆に、「株価の上昇率も低く」「配当金も低い」株も存在します。
そのため、自分でしっかりと選んで購入する必要があります。
保有期間のタイプ ~長期・短期~
株式投資での「保有期間」にも、2つのタイプがあります。
- 短期保有・・・短期(1日~数週間)での値上がり(=キャピタルゲイン)を狙う
- 長期保有・・・長期(数年~数十年)での値上がり(=キャピタルゲイン)または配当金(=インカムゲイン)を狙う
短期間で「安く買って」「高く売る」のを狙うが短期保有ですが、おすすめしません。
例えば、アメリカの代表的な株価指数「ナスダック」の1日の値段の動きを見てみましょう。
このチャートから、いつ買って、いつ売ればよいか、わかりますでしょうか?
短期で見ると、株は必ず値下がりします。(教訓も込めてあえて「必ず」と言っています)
このように短期保有ではギャンブルに近い投資(=投機)になってしまいます。
一方で、ナスダックの10年間の値段の動きを見てみます。リーマンショックなど何度か値下がりした時期もありますが、おおむね右肩上がりとなっています。
このように短期では値下がりがあってもして、10年程度の長期で保有していれば、資産が増える確率がかなり高まります。
「何年保有していれば安全に資産が増えるのか」については様々な研究が行われていますが、個人的には15年以上長期保有するイメージが良いと思います。
今後このサイトでは、「株式投資=長期保有の株式投資」として話を進めます。
種類別のオススメ投資方法
ここでは、つみたてNISAや新NISAのつみたて投資枠を使っている方に向けて、オススメの投資方法を説明します。
グロース株(キャピタルゲイン狙い)
結論として、グロース株はつみたてしている投資信託でカバーしていると考えて、個別に購入する必要はないと思います。
グロース株の長期保有は、一度または定期的に購入して、長期の値上がりを待つスタイルになります。
そうなると、投資信託と同様なスタイルで、さらに投資信託の方が多くの銘柄に分散して投資できることになります。
ちなみに主要な投資信託「eMAXIS Slim 全世界株式(通称オルカン)」の主な中身を見てみます。
2023年12月時点の配当利回りを見てみると、アップル:0.49%、マイクロソフト:0.8%、アマゾン:0%(配当なし)、アルファベット(Google):0%(配当なし)など、上位銘柄には成長企業で、配当金が低いグロース株が多いです。
高配当株(インカムゲイン狙い)
つみたてしている投資信託との一番の違いは、定期的な収入が得られることです。
投資信託はキャピタルゲイン狙いのスタイルなので、インカムゲインも狙うのであれば、併用するとよいでしょう。
日本株であれば、定期的に円建ての配当金が得られるので、配当金も使いやすいです。
※海外高配当株であればETFを購入する手もあります。ただし個人的には、配当金がドル建てで入ってくるのが使いづらいなと思ってしまいます。
まとめ
株式投資の2つのスタイルと、オススメの投資方法を解説しました。
キャピタルゲインとインカムゲインのどちらを狙いたいのか、自分の中での理想のスタイルを意識して、
新NISAでの「成長投資枠」も活用していきたいですね。
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