外国株と比べて日本株は、100株単位の「単元株」でしか購入することができません。
株式投資を始めるには、大きな投資資金が必要です。
また複数銘柄を購入する場合、さらに大きな資金が必要で、分散投資が難しいです。
しかし、今回はそんなデメリットを吹き飛ばす、「単元未満株」対応のおすすめ証券口座 3選を紹介・比較していきます。
「単元未満株」対応の証券口座
楽天証券「かぶミニ」
メリット
1つ目は楽天証券。「かぶミニ」というサービス名で、単元未満株の取引が可能です。
メリットは
- 買付手数料が無料
- リアルタイム取引が可能
- ポイント投資が可能
楽天証券では、単元株と同様に日中のリアルタイム取引が可能です。成行注文のみとなりますが、リアルタイム取引ができるのはメリットですね。
デメリット
買付手数料が無料なのは大きなメリットです!が、隠れた注意点があります。その注意点がこちら。
買付・売却とも、スプレッドがかかります。買付時はスプレッド分高く購入する必要があり、売却時はスプレッド分安く売却されるので、実質手数料です。
- 買付・売却ともに、0.22%のスプレッド(=実質手数料)がかかる
- 売却時は、1回11円の手数料
手数料シミュレーション
分散・長期投資を行った想定で、手数料の総額をシミュレーションしてみます。
- 買付…5,000円の株式を、100回購入し、50銘柄×2株ずつ=50万円分買付
- 売却…50銘柄・50万円分の株式を売却し、資産取り崩し
取引 | 手数料 |
買付 | スプレッド 5,000円×0.22%=11円 ×100回=1,100円 |
売却 | 「スプレッド 10,000円×0.22%=22円 +手数料 11円/回」×50回=1,650円 |
合計 | 2,750円 |
SBI証券「S株」
メリット
2つ目はSBI証券。「S株」というサービス名で、単元未満株の取引が可能です。
メリットは
- 買付手数料が無料
SBI証券では、買付手数料が完全無料なのが大きなメリットです!
デメリット
リアルタイム取引は不可能です。注文はいつでも可能ですが、市場への発注は1日3度(前場始値・後場始値・終値)ののタイミングのみとなります。成行注文のみとなるのは、他の証券口座と同じです。
- 売却時は、0.55%(最低55円)の手数料
- リアルタイム取引は不可
手数料シミュレーション
先ほどと同様に、手数料の総額をシミュレーションしてみます。
取引 | 手数料 |
買付 | 無料 |
売却 | 手数料 10,000円×0.55%=55円 ×50回=2,750円 |
合計 | 2,750円 |
売却…50銘柄・50万円分の株式を売却し、資産取り崩し
マネックス証券「ワン株」
メリット
3つ目はマネックス証券。「ワン株」というサービス名で、単元未満株の取引が可能です。
メリットは
- 買付手数料が無料
マネックス証券では、買付手数料が完全無料なのが大きなメリットです!
デメリット
リアルタイム取引は不可能です。日中11:30~17:00は注文不可で、市場への発注は1日1度(後場の始値)のタイミングのみとなります。成行注文のみとなるのは、他の証券口座と同じです。
- 売却時は、0.55%(最低52円)の手数料
- リアルタイム取引は不可
手数料シミュレーション
先ほどと同様に、手数料の総額をシミュレーションしてみます。
取引 | 手数料 |
買付 | 無料 |
売却 | 手数料 10,000円×0.55%=55円 ×50回=2,750円 |
合計 | 2,750円 |
売却…50銘柄・50万円分の株式を売却し、資産取り崩し
比較
今回紹介した、3つの証券口座を比較してみます。
取引 | 楽天証券 | SBI証券 | マネックス証券 |
買付手数料 | 無料 +スプレッド0.22% | 無料 | 無料 |
売却手数料 | 1回11円 +スプレッド0.22% | 0.55% (最低55円) | 0.55% (最低52円) |
手数料シミュレーション結果 (50万円分の買付&売却) | 買付1,100円 売却1,650円 合計2,750円 | 買付無料 売却2,750円 合計2,750円 | 買付無料 売却2,750円 合計2,750円 |
売却…50銘柄・50万円分の株式を売却し、資産取り崩し
今回のシミュレーション結果では、買付と売却手数料の合計は、楽天証券、SBI証券、マネックス証券で同じ結果となりました。
どれも50万円の買付・売却を行って、総手数料は「50万円×0.55%=2,750円」となりました。
株式の配当・値上がりといったメリットを、小額から享受できると考えると、かなり割安な手数料だと捉えてよいのではないでしょうか!
ちなみに…
単元未満株で買付していき100株まで到達すれば「単元株」となりますので、売却時の手数料をもっと安くすることもできます。
まとめ
「単元未満株」対応のおすすめ証券口座を紹介・比較してみました。
今回紹介した、楽天証券、SBI証券、マネックス証券で、単元未満株投資を始めることで、小額から多くの銘柄に分散投資して、リスクを抑えて株式投資をしていきたいですね。
コメント